南極昭和基地における水位の長期トレンド





 南極昭和基地では、日本南極地域観測(JARE)の一環として、海上保安庁
水路部を中心に、長期間にわたって水位の観測が行われています。冬期は氷に
覆われるという南極の厳しい環境の中で、20年以上にわたって水位観測を維持
している例は極めて少なく、貴重な観測データです。
 上の図は、昭和基地の年平均水位の経年変化を1975年から1992年まで示し
たものです。昭和基地における水位は、年に約5ミリの割合で低下していること
がわかりました。これは、数千年前に氷河が後退したことにより、昭和基地周辺
の地殻が氷河の荷重を失って隆起していることを示していると考えられます。

      ふ〜ん、それで?